2022年7月 お気に入り
1. 羊文学 - 光るとき
2. Sam Akpro - Drift
3. Soccer Mommy - circle the drain
4. Andy Stott, Alison Skidmore - Away not gone
5. Little Simz, Cleo Sol - Woman
2022年6月 お気に入り
1. John Beltran - Outro (2020)
これは何経由で聴いたんだっけ? よくおぼえていない。レーベルから辿ったはず。『Back To Bahia』という4曲入りEPのタイトル通り最後の曲。こういうアルバムの最初とか最後とかインタールードとかに置かれた短い曲は割と好きで、たいていインストでミニマルで雑に作りました感があって気構えずに聴ける。ほかの例だとCFCF『Memoryland』のラストの平成初期ノベルゲー(?)にありそうな曲とか。
EPの話をすると、生楽器(非サンプリング)主体でダンサブルなラウンジミュージック・エレベーターミュージックをやります的なコンセプトだと思う。多分。ボサノヴァ風の「Outro」はメロディックなエレベのリフが印象的で、妙に安っぽいセンチメンタリズムもあり気に入った。EP名の「Bahia」とはブラジルの州名らしい。
2. Telefon Tel Aviv - Lengthening Shadows (2010)
Telefon Tel Avivはもともとちょくちょく聴いてたけど、最近になって2ndアルバムの『Map of What Is Effortless』にドハマりして狂ったように聴いていてその流れでこの曲にたどり着いた。この曲はApparatの『Sayulita EP』というEPの中になぜか紛れていて、おそらくTelefon~とApparatが友達同士でDJでかける用にお互いの未発表の音源をやりとりしたのだと予想。根拠はない。
そんなこんなでTelefon Tel Aviv自身がちゃんとリリースした曲ではない(多分)のだけど、曲調自体は3rdアルバムに近くて80sのダークなシンセポップという感じ。しかし1stと2ndアルバムはまだ地続きな感じはあるけど、このへんの曲は全く同じアーティストという感じがしない。グリッチノイズやポリリズミックなパーカッションがないので。
ちなみにApparatの「Komponent」という曲のTelefon~のリミックスはめっちゃかっこいい。
3. Bartosz Kruczynski, Agata Smedzik - Synergia (2019)
渋谷の夜景にぴったりとかいうSetuya Kurotaki(ダレ?)セレクトのプレイリストで知った曲。
ミニマルなマリンバとサックス?が奏でるアンビエント。このアーティストのほかの曲はまだ聴いてないからわからないけど、ポストクラシカル系の人? 音圧が低いので音量上げて聴き終えると次のリアムギャラガーでビビる。
4. Liam Gallagher - Everything's Electric (2022)
oasisは学生時代によく聴いていたのでギャラガー兄弟のソロはたまに聴く。といってもこの曲は市営ジムのBGMで初めて聴いて「いいじゃん」となった。弟リアムは兄と比べるとあんまりソロで活躍していないイメージがあったけど、最近は結構人気っぽい?
曲調は王道のロック。キャッチーなサビのメロディぐらいしか特に耳をひくところはないけど、それだけでお釣りがくるくらい良いメロな気がする。さらにサビでリアムにしては珍しく?ファルセットをちょっと使っていて嬉しい。
5. 41 Degrees, K.S. Eden - Hombre (2019)
これはどこで知ったのかまったくおぼえがない。spotifyのレコメンド機能かな?
シンセのドローンをバックに左右でアコギ?がフリーダムに鳴らされている。ギターを使った電子音楽とかアンビエントに弱い。
6. Hovvdy - Cathedral (2019)
Hovvdyは「True Love」をiZotope(音楽制作ソフトのデベロッパー)セレクトのプレイリストで聴いてファンになった。音楽制作に関わる会社が選ぶだけあって、ローファイ・ポップながら奥行きがあるアレンジ、泣きのメロディ、やたら音圧がある割に聴き疲れしないバランス感などともろもろハイクオリティな曲で、この「Cathedral」(大聖堂という意味らしい)はそんな「True Love」より数年前に出た曲みたい。
一聴して気に入ったのはやっぱり美メロで、Bメロの "always do somehow" のところとか、ラストで繰り返される "maybe never come back~" のところとか、ベタだが泣ける。
7. Mogwai - Hugh Dallas (1999)
学生時代ライブみにいったこともあるモグワイ。この曲はそのころから知ってたけど、最近ふと聴き直してひとしきりエモーショナルな気持ちになれたので選んだ。
詳しい来歴は知らんけど、未発表曲だったのかな?それともシングルのB面かなにか? とにかく2ndアルバム『Come on Die Young』のデラックス版に入っている。
まさに初期のモグワイという感じの、たおやかなパートから徐々にギターが歪んで激情的に盛り上がっていくナンバー。個人的には1stのいきなり轟音になる感じよりは、こういうシネマティックな盛り上げ方が好き。
8. Bogdan Bacanu - Wind Sketch - for Solo Marimba - (2004)
安倍圭子というマリンバ界のレジェンドの曲。吹奏楽部時代に先輩が弾いていた曲を急に思い出して探していたときに聴いて、まあこれじゃないけどいい曲だしいいかとプレイリストに入れた。ジャズでも大活躍のビブラフォンもいいけど、マリンバのトレモロはほかに代えがたい魅力がありますね。
9. Mice Parade - Ground as Cold as Common (2012)
本来『Bem-Vinda Vontade』(2005)というアルバムに入っている曲で、今回プレイリストに入れたのは『Live: England vs. France』(2012)というライブ盤から。
音源のほうは(多分)リーダーのAdam Pierceがメインボーカルだが、なんと中間部ではクラムボンの原田郁子が日本語でぽつぽつと歌っていて、予備知識なしできくとオッとなる。ライブ盤のほうは多分Caroline Lufkinという人が全編歌ってて、日本語話せるのか歌詞だけおぼえたのかなんだかわからないけど中間部も日本語で完全再現してる。このキャロラインちゃんのボーカルがステキで気に入った。ちなみにyoutubeにMumのロリボーカルが歌っているライブ映像もあって、それだと中間部は英語?の歌詞に変えられていてちょっと残念。
アレンジの話をすると、ライブ版は中間部の後半でツインドラムのソロ(矛盾してる?)に移行して、時々ダブ的なエフェクトが加えられながらしばらく続くという流れになっている。これが特に素晴らしいとも思わないけど、まあライブだと楽しそう。
10. Kool & The Gang - Summer Madness (1974)
ビンデージシンセのことを調べていたらたまたま行き着いて、予備知識なしで一聴して魅了された。恥ずかしながら初耳のアーティストで、馬鹿みたいな名前だけど70~80年代ファンクのレジェンドらしい。まだバリバリ現役っぽい。
トレモロが深くかけられたエレピの和音から始まり、エレキギターのジャジーなリフ、やたらゴリゴリしてるベースが入って、そこからARP2600なるシンセが妙にでかい音量でメロディを奏でている(最後のド派手なポルタメントは耳に痛い)。
題名どおり夏の曲らしいが、久石譲的な風鈴が聞こえてきそうな清涼感ある風景というよりは、猛暑で照りついた浜辺で蜃気楼がゆれているようなギラついた夏って感じ。といってもラテンの底抜けに明るい感じでもなく、まさにmadnessを内包する陰のあるイメージ。
まあ3流のライナーノーツみたいな話はおいといて、コードも魅惑的だし、生楽器の音色もかっこよくて(シンセはちょっと?だけど)、これは40,50年第一線で聴き続けられるだけあるなと思った。この曲が入っている『Light Of Worlds』というアルバムも通しでざっと聴いたけど、他の曲もかっちょいい。ラストの曲なんか激アツ。
11. Jasper Tygner - Blush (2022)
今聴きまくっているUKガラージ・2ステップの曲。まあよくできたUKGという感じで、特に語る言葉はない。
12. Lage Lund, Ben Street, Bill Stewart - Rumspringa (2015)
ギターをやっているせいかジャズを聴くときも最近はもっぱらギター主体のを選びがち。これはSpotify公式のジャズギターのプレイリストで知った気がする。
ジャケットのふんいきから勝手に1900年代のアルバムだと思ってたけど、2015年らしい。ギタリストのLage Lundは今調べたところノルウェイ出身らしい。そうなんだ。
特にどこが気に入ったのか挙げろと言われると難しいが、まあ全体的にいい感じなんじゃないでしょうか。テクニカルな面を語る言葉は持っていないので、ここらでお茶を濁す。
13. 谷口崇 - 指でさようなら (1998)
ネットでなんの脈絡もなくたまたま知った。この人はなんなんだろう。あまり有名な人ではなさそう。最初女性かと勘違いするようなハスキー(?)ながらパワフルな歌声が魅力的。やたらタイトなリズムだったり、オーソドックスなJポップと思いきや後半に長尺の展開があったりと、なかなかモダンなサウンドな気がする。
ちなみにネットでみた紹介文だと「椎名林檎の友だちで歌詞を絶賛された」みたいなこと書かれてたけど、何言っているのかよく聞き取れない。